REPORTプロジェクトレポート

大阪社会医療センター付属病院 新築プロジェクト

PROJECT REPORT

コロナ禍でもスケジュール短縮

大阪市関連建築分野初の詳細設計付工事発注方式

プロジェクトの概要

大阪市関連施設建築分野初の詳細設計付工事発注方式 ➜ コロナ禍でもスケジュール短縮。

大阪社会医療センター付属病院は疾病や労働災害などにより治療が必要でありながら社会保険未加入あるいは、その他社会的経済的理由などにより、必要な医療を受けることが困難なあいりん地域並びにその周辺地域の住民の方々に対し、医療面から支援する無料低額診療施設として1970年に開設されました。
以来、約半世紀が経過し、施設の老朽化や耐震性の問題を受け、建替えることが決定されました。

CMrとしての主な役割

技術的なフォローだけでなく関係各局への説明や調整支援について特に注力

大阪市への専門的な技術の説明サポート、基本計画のコスト検証と予算調整など病院の事務職員では不足するスキルフォローや関係者調整支援を行いました。また医療分野における設計計画など医療コンサルとの3者体制で事業推進を支援いたしました。
具体的な業務としては、各選定基準の策定の支援、建築設計者の設計監修、コスト増減の調整・モニタリング支援や工事進捗管理から、各関係者への説明支援業務・開院支援にいたるまで総合的にCM業務を実施いたしました。

目標設定と成果

市では詳細設計付工事発注方式に基本設計者が事業者として入札できない仕組みになっていますが、本事業においてはその場合デメリットが大きいと考えられました。大阪市関連施設であるため公平な対応が求められましたが、阪急CMより公平性を担保した選定方式の提案を行い、基本設計者がDB事業者として入札参加できるようになりました。
結果、コロナ禍により各種工程など困難な場面もありましたが半年のスケジュール短縮とコスト適正化に貢献できました。

まとめ

発注者は大阪市の外郭団体であることから、我々阪急CMは技術的なフォローだけでなく、予算調整と関係各局への説明や調整については特に注力しました。また病院という特殊な建物なので、機器の導入など設計段階で計画すべきことは、専門コンサルの方と協力体制で取組みました。この結果、現場の医療スタッフの方にも大変喜んでいただくことができました。


御精読ありがとうございました。
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