REPORTプロジェクトレポート

やぶ市民交流広場YB fab PJレポート[introduction]

PROJECT REPORT

「公共事業×阪急CM」で地方創生を実現

地域の文化を生かし、市民の想いを反映するCMとは

やぶ市民交流広場 YB fab 整備プロジェクトは、兵庫県養父市が2004年4月に4町が合併して成立して以降、その締めくくりとなる一大事業と位置付けられ、2021年9月に開館しました。本レポートでは、阪急CMがどのようにプロジェクトに関わり地方創生に貢献したのかレポート形式でご紹介していきます。

関西初となる公共事業でのECI方式を採用し、市民の意見を取り入れた施設が実現

やぶ市民交流広場 YB fab 整備プロジェクトは、「文化芸術の拠点として将来にわたり、愛着を持って利用され、地域の文化を守り育み、ふるさとへの誇りを一層高める役割」を期待されて始まったプロジェクトです(CM業務プロポーザル実施要項から抜粋)。

阪急CMは、関西初となる公共工事でのECI方式の採用を主導し、複数の大手ゼネコンによる入札の実現と目標予算内での施工業者の決定、「市民会議※」や市民とのワークショップの開催による市民意見の取りまとめの実施、それらを設計に反映させるための仕組みづくり、設計や工事段階から市民に愛着を持ってもらえるような様々なイベントの企画や実施支援など、ハードとソフトの両面でマネジメントを実施しました。
※公募から選出された市民による設計内容に関する意見交換会

ホールは多くの演奏家から高い評価を受け、図書館では幅広い世代が思い思いに時を過ごし、公民館は様々な市民活動を活発化し、公園では子供たちが思い切り走り回り、常に市民の賑わいに溢れた施設が完成しました。

CM方式の導入で、発注者の3つの課題を解決

阪急CMがこのプロジェクトに参画した時、プロジェクトを取り巻く環境は決して良いと言えるものではありませんでした。技術職員や施設整備ノウハウの不足、ホールを含む複合施設という高い技術力が求められる施設でありながら、実際には大手ゼネコンが参画しにくい地理的な要因、市民から施設への要望の取りまとめ役の不在、市民の施設建設への機運の不足など、様々なハードルが立ちはだかっていました。さらに、このプロジェクトに対する市民の関心は高いとは言えず、また開館後の運営の担い手の見通しも立っていませんでした。これに対し、阪急CMは次に示す3つのプロジェクトの課題と目標を設定して取り組むことといたしました。

阪急CMのソリューションを3部構成で詳しくレポートいたします

次回レポートでは、これら課題に対しどのようにアプローチし解決へと繋げていったのか詳しくレポートしていきたいと思います!(PART.1「課題1:必達工期・コストで施設実現に導くために」は12月上旬にアップ予定です。)。

RELATED ARTICLE関連記事

やぶ市民交流広場YB fab PJレポート[PART.1] 大阪社会医療センター付属病院 新築プロジェクト一覧に戻る