REPORTプロジェクトレポート

大阪府柏原市/柏原市庁舎 新築プロジェクト

PROJECT REPORT

専門的かつ客観的な監視により事業リスクを低減

コミュニケーションを円滑に推進し、遅延のない事業推進に貢献

プロジェクトの概要

柏原市の中央部に流れる大和川の河川敷に沿った長い敷地に立つ市庁舎は、築50年を迎え、建物や設備の老朽化、耐震性能の不足、バリアフリー等に課題を抱えていました。
2018年に基本構想・基本計画を策定、市民の利便性や防災拠点としての役割を考慮し、現敷地内で建替えされることとなりました。市町村役場緊急保全事業による地方債を活用するため、決められた期間内に事業を進める必要があり、発注期間の短縮や施工者の早期参画が望める設計・施工一括発注方式を事業方針とされました。

CMrとしての主な役割

設計・施工一括発注方式のリスク回避支援、 多忙な発注者の円滑なコミュニケーションを全面フォロー。

柏原市では大規模建設事業に対するノウハウや経験がなく、限られた担当者で事業を進めなければならないことが課題でした。阪急CMは発注者の技術的、人的不足を補う役割として、事業の一貫した意思決定、品質・スケジュール管理、各段階でのコスト精査、什器備品や付帯工事との調整等について、ご支援をさせていただきました。

目標設定と成果

図面が何も決まっていない基本設計段階からの設計・施工一括発注方式では、早期に施工者が参画するメリットがあるものの、施工者側にイニシアティブを取られ、発注者の要望が十分に反映されないリスクがあります。加えて、設計者、工事監理者、施工者が同一事業体のため、品質やコストの面で適切な管理が機能しなくなる恐れがあります。そのため、阪急CMがCMRとして、設計、施工段階を通し専門的かつ客観的な監視を行い、事業リスクの低減に取り組みました。また、今回はスケジュールが重要となる事業のため、特に設計から工事着手に至るまでは、設定したマイルストーンに対し細かく管理を行い、事業の遅延なく円滑な事業推進に貢献いたしました。

まとめ

事業を推進するためには、発注者を主体とした各関係者間のコミュニケーションとそのマネジメントが重要になります。本事業では当初コミュニケーションに課題がありましたが、改善策を随時提案、実施することで意思決定のための発注者によるコミュニケーションが円滑に進行できるようになり事業全体の推進とスムーズな運営に貢献できたと感じています。

 

御精読ありがとうございました。
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