REPORTプロジェクトレポート

TAKEYA 1 PROJECT REPORT[Part.1]

PROJECT REPORT

創業以来の多慶屋ブランド再構築

既存店舗群を俯瞰し事業性の観点も踏まえ提案


多慶屋の店舗で建替えが予定されたのは、TAKEYA1と隣接街区のTAKEYA2です。建替えによる収益減を抑えるため、まずはTAKEYA1を竣工させたあと、次にTAKEYA2を建設することになっていました。阪急CMはプロジェクトを進めるにあたり、両地区の設計提案を求めることにし設計コンペを開催しました。

事業提案も加味し設計競技を開催

結果として、多慶屋のブランドカラーである「紫」を江戸紫色など日本の伝統色八色で表現し、路地裏空間のような店舗内外の回遊性を提案に盛り込んだ「ザイマックス+入江三宅設計事務所」チームを特定しました。構成員であるザイマックスは、事業収支・不動産利活用への提案も充実させており、プロジェクトマネジメントの一員としても参画することに決定しました。

事業に最適な施設構成や店舗展開を模索

大通りに面するTAKEYA2は、低層商業棟と上階の高層棟に分かれます。特に高層棟は、オフィスビル等、多くの用途が検討されました。多慶屋商業施設の主軸となるTAKEYA1は、最上階を除き商業施設ですが、多慶屋自社店舗とするのか一部にテナントを誘致するのかが検討されました(最終的にはサミット、ダイソーを地下ならびに4階に誘致)。それ以外にも、引続き残す所有不動産、売却する不動産に選別され、既存店舗としては「インテリア・雑貨館・レディース館」がTAKEYA3,4として、引き続き運営されていくことになりました。(前ページ配置図参照)

多慶屋の新しいブランドデザインを模索

本店舗は日本だけでなく多くの外国の方が訪れます。そのため、多慶屋のイメージを現代的に翻訳することになりました。新たなコンセプトとなった「江戸紫MALL」というテーマは折紙のような印象的な外壁デザインとして表現されることになりました。

次回:設計フェーズや工事フェーズの具体的な取り組み

次回レポートは設計フェーズや工事フェーズの具体的な取り組みについてお届けします。「最適な予算・工期で進める為に最もふさわしいプロジェクト推進方式は何か?」お楽しみに!

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