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建設プロジェクトのCM業務内容について[後編]

2023.08.10

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工事段階のCM業務内容

コミュニケーションの円滑化と発注者目線でのマネジメント

建設プロジェクトのCM業務内容について[後編]

私達、阪急CMは、建設プロジェクトのベストパートナーとして、発注者の側にたち、蓄積されたデータベース、人的支援、専門技術者による建設マネジメントノウハウをもって、建設プロジェクトを推進していきます。前編の設計段階に続き、後編では工事段階のCM業務内容について触れていきます。

[工事監理監修]設計者の工事監理業務の妥当性確認と現場進捗・変更管理を確認

工事段階において、発注者様のお悩みにどのようなものがあり、私達阪急CMが行う工事監理監修の内容にどのようなものがあるのかみていきましょう。

[工事着手時]コミュニケーション円滑化の支援

・工事段階においても、本体工事以外に、設備、システムや、家具、什器など発注者様が直接実施される専門工事業者や、その他別途工事の関係者などの沢山のプロジェクト関係者が発生します。関係各社とのコミュニケーションを円滑化し、最適なプロジェクト進行を支援します。

[工事中]工事監理業務の妥当性を把握しながら進捗確認

・工事監理者が適切に業務を履行しているかの確認を行います。
・定例会議等の参加により、工程進捗管理を実施します。
・発注者要望や、施工上の課題による設計・工法等変更に対する精査・確認・指導を実施します。
・工事費変更が生じる場合には、その妥当性確認と、金額査定を実施します。
・品質確保上注意を要する工種があり、発注者が求める場合には、該当箇所についての施工計画書や現場確認を実施します。

[工事完了時]発注者目線での現場確認

・発注者目線で完了検査への立ち会いを実施し、品質や安全性、使い勝手上の不具合の有無などを確認します。
・施工者や工事監理者の完了時書類についての確認を実施します。

よくある質問(工事段階CM業務)

Q:工事監理者に工事段階の確認を任せてはいけないのですか?

A:特に設計施工一括発注(DB方式)の際は、工事監理の妥当性確認のため、CMRによる工事監理監修をお勧めします。

 工事監理者は建築士法に定められた「工事を設計図書と照合し、それが設計図書通りに実施されているか否か」を確認する客観性と、図面だけでは伝わりきらない内容を施工者に伝える役割が求められます。そのため一般的には設計者が兼務、あるいは客観性を高めるための第三者監理という手法がとられることもあります。

 特にDB方式を用いる場合は、設計者・工事監理者・施工者をすべて一企業や組織が請け負う形となり、工事監理者の客観性が担保できない懸念があります。これを防ぐため、CMRによる工事監理監修を入れ、妥当性を確認することが品質確保上有効です。また工事段階の設計変更は、工事監理者による設計者や施工者との調整が重要ですが、その動きをCMRが支援することもあります。

おわりに:CMRはプロジェクトのスキマを埋める「ピース」

 阪急CMのメンバーは、過去に発注者・設計者・工事監理者・施工者の立場で様々な経験・実績を有しています。このため、発注者の意図を適切にくみ取り、専門性を付加しながら関係者と同じ目線で情報伝達したり、対話する能力に長けています。

 また、プロジェクト関係者各々の業務の仕方の傾向、実際の担当者のスキルや人間性による得意・不得意分野なども把握できるため、プロジェクトのどこに、確認検討が不十分な「課題=スキマ」が空いているか都度察知することが出来ます。

 「スキマ」を見つけた場合には、それを検討するべき対象に対して、確認を促します。ときに早急な解決が必要な場合には具体の検討に踏み込んで素案をつくったり、プロジェクト関係者間の調整を行ったり、各々の立場を理解しながら、プロジェクト推進支援を行います。

CMRはプロジェクト関係者の一時的なフォロー役となり、発注者のために全体をとりまとめる万能のピースなのです。

御精読ありがとうございました!

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