榊原温泉 湯の瀬 ラムちゃんパーク PROJECT REPORT[PART.3 最終回]
PROJECT REPORT
市・地元・民間事業者の役割分担と連携
施設運営を持続可能にする経営基盤
市・地元・民間事業者が連携しあう事業の場合、持続可能な経営基盤を固めるためにはどのような関係性が望ましいでしょうか。
今回は課題03「目標を達成するためのそれぞれの役割とは?」についてお届けします。
3者が享受するGive&Takeの関係性
本事業の成果物を具体化するためには、他事業者が提供するサービスやメリットを如何に自らのサービスやメリットに変換しながらプロジェクトを推進し、施設経営に反映することができるか、が重要です。
阪急CMは各事業者のGive&Takeの関係性を整理することで、利害の衝突や認識のズレを減らすよう配慮しました。互いに上下関係は存在せず、相互に欠かすことのできない、高めあうパートナーとして関係性を築く必要があります。互いの想いを共有し議論しあう会議を何度も繰り返し、互いの信頼関係が少しずつ強固になるよう配慮しました。
3者のノウハウを最適化する連携
これまでの取組みを整理すると本事業推進に必要なシンプルなルールが生まれました。各事業者が担うべき役割と義務、提供すべき事業コンテンツと享受できるメリット等がシンプルに示されています。事業期間を通じ、判断に迷う事象やリスクが顕在化した場合、これらの原則に則って判断することとなり、問題が生じても双方納得の上、容易に対応することができました。
複雑に絡み合う関係性を可能な限りシンプルに表すことが複数の関係者の合意形成には重要です。
持続可能な施設運営、地域連携
本施設は、温泉施設をコア施設として、併設するキャンプ場と完全バリアフリーの福祉型滞在施設を有する施設として、当初の予定通りに竣工、開業することができました。
事業期間中には、地元団体との協議を重ね榊原温泉ブランドを活用したコンテンツの開発や運営方法の検討を行うとともに、事業計画のブラッシュアップを繰り返し行いました。その結果、特徴的な魅力を持つ新たな施設とそれを支える地域との連携が生まれました。
今後、時間経過とともに、更に魅力的な榊原温泉ブランドが生まれることが待ちきれません。
MANAGER’S VOICE(まとめ)
本事業はコロナ禍での設計・工事・開業となりました。開業当時、大変な困難に立ち向かう関係者の方々の姿を目にしましたが、今では良きパートナーとして、地元密着の観光振興、地域振興を楽しんでおられる姿が印象的でした。
実際、リニューアルを機に、魅力的なコンテンツがたくさん生まれています。阪急CMとしても、今後の榊原地域の発展に微力ながらご協力していきたいと思います。
御精読ありがとうございました。
ー Thank you for your reading! -