榊原温泉 湯の瀬 ラムちゃんパーク PROJECT REPORT[introduction]
PROJECT REPORT
榊原温泉は、古くは清少納言が枕草子で日本三大名泉と謳い、「恋の湯治場」として都では温泉の代名詞となり、お伊勢さんの湯ごりの地「宮の湯」とも呼ばれてきました。 津市榊原自然の森温泉保養館「湯の瀬」は地域で唯一の公営浴場であり、春はさくら祭り、秋は収穫祭や榊原温泉マラソン等が開催されるなど、長らく地域の方々に愛されています。また、榊原エリアの観光拠点の一つとしても親しまれ、榊原の地域振興を考える会や榊原温泉振興協会とも連携する地域振興のコア施設として機能してきました。
本レポートでは、プロジェクト推進にあたり、心掛けた3つの視点について触れていきたいと思います。
地域活性化の拠点として官・民・地元をむすぶ
地域振興の場として親しまれてきた温浴施設の建替え
本施設は老朽化による維持管理費の増大や設備の陳腐化、利用者減少による財政負担の増大等が生じており、民間ノウハウを活用したDBO方式 (※)による新築建替えが地域活性化の起爆剤の一つとして期待されていました。
阪急CMは事業者選定段階から参画し、事業コンセプトや事業計画、管理運営計画、設計・施工に関する技術的支援、庁内調整支援等、市が実施する業務支援と事業全体の事業推進支援に携わり、技術的な内容から経営的な内容まで多岐にわたったサポートを行いました。
(※)DBO方式 …Design(設計)-Build(建設)-Operate(運営管理)の略で、公共団体が資金調達し、民間事業者に設計・建設・運営管理を一体的に委託して実施する官民連携の方式の一つ。
榊原温泉ブランドと「民間ノウハウ」の相乗効果
阪急CMがプロジェクトに参画した際、市では建替えに必要な施設規模や財源確保、民間事業候補者へのサウンディング、事業方式の検証等を行い、本施設の新築建替えの検討を進めておられました。しかし、本事業を所管される地域振興課は地域・観光振興を主業務とする部署であり、本事業に必要な専門的なノウハウを有する技術者・経験者は不在でした。
阪急CMは、これまでの検討内容と本事業の課題を整理し、事業推進に必要な環境/体制構築や課題解決案等の提案を行いました。その後、DBO方式による公募プロポーザルを経て、榊原温泉ブランドの最大活用と地域経済との融合を提案した「マザーズ(運営)・マール(設計)・林建設(施工)コンソーシアム」が事業者として選定され、本格的にプロジェクトをスタートすることになりました。
阪急CMのソリューションについて詳しく解説!
続いて[榊原温泉 湯の瀬 ラムちゃんパーク レポート PART.1]「津市で初めてのDBO方式をどのように理解してもらうか?」をお届けします( ↓↓↓↓ 次の記事へお進みください ↓↓↓↓ )。